寒暖差の影響でなぜ睡眠の質が低下するか
3~4月の間と10~11月までの間は寒暖差の影響が1年でもっとも大きく睡眠の質が低下しやすくなります。寒暖差アレルギーや寒暖差疲労といった症状も生じやすい季節ですが、なぜ寒暖差が大きいと睡眠の質が低下してしまうのかを今回ご説明していきます。
自律神経の乱れと体温調整機能の低下
1.自律神経の乱れ
自律神経は身体の様々な機能を調整する神経で、体温調整も自律神経が担っています。
寒暖差の影響が大きいと自律神経にかかるストレスが大きくなり過剰な負担がかかります。
自律神経のバランスが崩れると交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われなくなり、睡眠の質が低下します。
交感神経はスポーツ選手の試合中や動物が狩りに行くときなど体を活動モードにする神経で、優位になると覚醒しやすくなります。
それに対して副交感神経は食事中や食後、就寝前など体を休息モードにする神経で、優位になることでリラックスして眠りにつけます。
自律神経は本来どちらが働いていると良いというわけではなく、然るべきタイミングでそれぞれが働くのが理想的ですが、睡眠のことだけを考えるのであれば副交感神経が優位に働いている状態が理想となります。
しかしながら寒暖差の影響や湿度・気圧の影響で自律神経が乱れてしまうと然るべきタイミングで自律神経本来の働きができなくなってしまい、結果として睡眠時にも影響を及ぼしてしまいます。
2.体温調整機能の低下
睡眠中は深部体温が低下することで眠気が促され質の高い睡眠が得られます。
しかし、寒暖差の影響で体温調整が上手くいかなくなると深部体温がスムーズに低下せず睡眠の質が悪化します。
ここ数年の研究で熟眠感に最も関係しているのは睡眠時間よりも徐波睡眠と言われる脳波の周波数帯で寝ていられる時間が長いかどうかとされています。
徐波睡眠は入眠後の90分後に見られる傾向があるため、入眠してからの最初の90分間でいかに深い睡眠に入れるかどうかが翌朝の熟眠感に影響してきます。
体温調節機能が低下してしまい、深部体温をスムーズに下げることが出来なくなってしまうと徐波睡眠で就寝している時間が短くかくなってしまったり、徐波睡眠に到達出来なくなってしまうため睡眠の質が低下してしまいます。
寒暖差による睡眠の質の低下を防ぐための施作
最後に寒暖差が激しい季節でも睡眠の質を下げないために行なっていただきたいことを2つご紹介いたします。
・寝室は暗く涼しめ(室温16〜22度)にして不快ではない湿度に保つこと
・就寝前にぬるめのお風呂に浸かり副交感神経を
以上のことがご自宅で行なっていただける施作となります。
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