夜更かしによる影響
質の高い睡眠がとれていないと、心身にさまざまな悪影響を及ぼします。
夜更かしが習慣化すると、体内時計の夜型化が進み、朝の目覚めが悪くなります。これが、疲労、倦怠感、無気力などにつながっていくのは明らかです。睡眠不足は脳の活動を減退させるので、集中力や注意力の欠如、情緒不安定、判断力の低下など、メンタル面にも多大な影響を与えます。
睡眠不足の理由はいろいろあります。ストレス、運動不足、飲酒、喫煙、生活習慣の乱れなどです。また、日中に自由な時間が作れなかった人が、寝る前にSNSや動画の視聴などで夜更かしをして睡眠不足の原因を作ってしまいます。
結果、学生は成績の低下、不登校、留年などを、社会人は遅刻や欠勤が増えるといった状況をまねき、今や社会問題のひとつになりつつあります。
夜更かしをしてしまうと、翌日のパフォーマンスの質は一気に落ちます。そうなると再び日中にやりたいことができなかったとなり、またしても夜更かしをしてしまうという、負のスパイラルに陥りやすくなります。
最悪の場合、うつ病になってしまうことさえありますし、睡眠不足が高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、がんなど、あらゆる病気のリスクを高めることもわかっています。そのため、まずは眠ることに集中し、じゅうぶんな睡眠時間を確保すること、そして、規則正しい生活をすることを心がけましょう。
夜更かしをしてはいけないとわかっていても、自らの意思ですぐにやめることは難しいです。忙しい現代人にとって、ひとりになれる貴重な時間は寝る前だけというケースも多いと思います。また、スマホを手放すのが不安という方も多いと思います。
そのため眠りに集中することが大切です。自分の体を意識的に、夜更かしをできないような状態にもっていきます。
まず、その日のすべきことをすべて終えたら、これから休息モードに入るというスイッチを入れましょう。スムーズに入眠するためのきっかけづくりをすることが必要です。
推奨できるのは、ノンカフェインのお茶やコーヒーを飲んだり、ガムを噛んだりすることです。これらが体にモード切り替えの合図を送ってくれ、さらには体をリラックスさせる役割を担う副交感神経を優位にし、自律神経を整えてくれます。良質な睡眠を得るためには、自律神経が整った状態であることが不可欠です。
とくに効果的と考えられるのが、ガムを噛むことです。咀嚼などのリズム運動は、幸せホルモンといわれるセロトニンの分泌を促し、リラックスした状態のときに発生するα波が出ることも判明しています。
セロトニンは、睡眠ホルモンといわれるメラトニンの原料になるので、体がより眠りを求める状態になっていくのです。 また、自律神経を整え、心身ともにリラックスした状態にいざなってくれる要素のひとつに香りを挙げることもできます。おすすめは、アロマやお香をたくことです。人間はいい香りをかぐと交感神経の働きが抑制され、副交感神経が優位な状態になると考えられています。やさしい音色の音楽をかけるなどして、リラックスできる雰囲気を作ると、さらに高い効果が期待できるでしょう。
HANAReでは、副交感神経の活動が優位になるための工夫と施術を行っています。ご興味のある方は是非一度、お越しください。