ぐっすり眠るには
多くの人があたりまえのように、スマホを「生活に欠かせない日常のツール」として活用しています。各種手続きなどのオンライン化やネットショッピング、キャッシュレス決済など、日々の生活で多くの人がその利便性を実感しています。しかし、そうしたデジタル社会は、便利になった一方で、これまでとは違う思わぬストレスを生み出し、私たちの脳をとても疲れさせているのです。
今の社会生活は、デジタル化、コミュニケーション不足、高齢化などの要素が重なり合っています。脳のメンテナンスを意識的にやらなければ健康を保てないほど、多くの人が脳過労の状態にあります。脳過労状態にある脳の健康を取り戻すために注目されているのが睡眠です。ただ眠ればいいというのではなく、ぐっすり眠るという熟睡習慣が大切です。
脳過労は睡眠の質が低下し、睡眠不足に比例してさらに脳過労が進行します。睡眠の質の低下は、継続的な睡眠不足となって日中のパフォーマンスを低下させ、積み重なった睡眠不足は睡眠負債となって心身の健康を脅かします。
睡眠不足が何日も続き、数日から数週間、睡眠不足が慢性化するようになったとき、それは睡眠負債になります。睡眠負債は脳過労同様に、もの忘れや心身の不調などを引き起こします。放置するといずれは認知症になるリスクを高めるので、早期の発見・対応が必要です。睡眠負債になってしまうと、2、3日睡眠時間を増やしても睡眠不足の状態を解消することはできません。睡眠負債解消には、3~4週間程度、十分な睡眠時間をとる必要があるという実験報告もあります。
質の良い睡眠をとるために注意すべきことがあります。
まず時間です。
睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠という2種類のタイプの違った睡眠があり、これがセットになった睡眠サイクルが一晩のうちに4~6回必要です。90分1セットとされているため約7時間の睡眠時間が必要と考えられます。
次にどういった環境で眠るかも重要です。快眠の3条件は「暗さ」「静けさ」「快適な室温」と言われています。
そして、一番大切なのはぐっすり寝です。
ぐっすり眠ることは、たまった疲れだけでなく、脳の中の老廃物を睡眠中に効率よく除去することができ、認知症を予防してくれます。
しかし、ぐっすり寝を妨げてしまう大きな原因の一つが、スマホやパソコンの画面から放たれるブルーライトです。眠る直前のスマホのブルーライトが眠りのリズムを狂わせてしまいます。さらにブルーライトの光はメラトニンの分泌を減らし、交感神経を刺激して脳を覚醒モードにしてしまうため寝付きにくくしてしまいます。寝る直前のスマホやパソコンの使用は避けるようにしましょう。
HANAReでは質の良い睡眠をとっていただくためのアプローチと店内の工夫をしています。睡眠に関してお悩みのある方、普段忙しく疲れが取れない方などリラックスして施術を受けていただける空間となっております。是非一度ご体験ください。