不眠症と不眠のタイプ
日本人の不眠の悩みは多く男性で17.3%~22.3%、
女性で20.5%~21.5%が不眠で悩んでいるとされています。
一概に不眠といってもその訴えや症状は人によって様々です。
まずは不眠の4つのタイプについてご説明していきます。
①入眠障害
入眠障害は、不眠の訴えの中で最も多いもので床についてから
眠りにつくまでの時間が延長している状態をいいます。
厳密な定義はありませんが、一般的には入眠までに30分以上かかり
本人がそれを苦痛に感じている場合に入眠障害と判断されます。
入眠障害は多くの身体的疾患、精神的疾患によって出現しますが
他にも心的ストレス負荷が強いとき、早く眠りたいと焦っているとき
温度、湿度といった睡眠環境が心地よくないときなどに多く認められます。
②中途覚醒
中途覚醒とは、いったん入眠した後、夜間睡眠中に覚醒してしまう状態を指します。
加齢に伴ってその回数は増加していきますが、再入眠が困難である、
回数が著しく多い、日中に強い眠気が出現するといった場合には障害とみなされます。
中途覚醒は、うつ病やアルコール依存症といった精神疾患や
夜間頻尿や痛みを伴う身体疾患、心疾患や呼吸器疾患においても多く認められます。
③早朝覚醒
早朝覚醒は本人の望む起床時間、あるいは通常の1~2時間以上はやくに覚醒してしまい
再入眠が困難となる状態をいいます。
うつ病の特徴的な睡眠障害でもあります。
④熟眠障害
熟眠障害は睡眠時間は十分であるが主観的な感覚として
深く眠った気がしないと満足感のなさを訴える状態をいいます。
多くの不眠症患者が訴えますがうつ病においても認められます。
不眠症とは?
ここまで不眠のタイプについて説明してきましたが
不眠は誰でも経験したことがあり
一晩や二晩眠れなかっただけで不眠症と診断されるわけではありません。
つまり不眠=不眠症ではありません。
不眠症は睡眠障害国際分類では、眠る機会や環境が適切だったのにも関わらず
睡眠の開始と持続、安定性、あるいは質に持続的な障害が認められ
その結果、何らかの日中の障害をきたす場合と定義されています。
上記の不眠のパターンを呈するとともに
日中の機能障害が存在することで不眠症となります。
不眠症を改善するには?
不眠症を改善するための睡眠障害対処12の指針というものが
ございますので違うブログでまたご紹介いたします。
眠れないということは経験したことがない方には
伝わりづらいですが本当につらいことですよね。
HANAReでは睡眠環境を整えるために
様々な施策を行っております。
睡眠でお悩みの方はHANAReにご相談ください。