慢性疲労症候群とは②
前回のブログ、慢性疲労症候群とは①では疲労と慢性疲労症候群の
違いなどについてご説明させていただきました。
今回は慢性疲労症候群の症状やアプローチ方法について
説明していきたいと思います。
慢性疲労症候群になると起こる変化
慢性疲労症候群に罹患すると様々な変化が起こります。
・認知の変化
慢性疲労症候群に罹患すると、様々な認知能力に変化を及ぼします
注意力は欠如し、短期記憶力の低下、実行機能の低下、マルチタスク機能の低下
認知タスク機能の低下、反応スピードの低下(光や音などのシグナル)
前回のブログで慢性疲労症候群が原因で労働が不可能になった人による
経済的損失が4000億円というお話をいたしましたが
上記の症状が現れた場合通常の就労は確かに難しいかと思われます。
・身体の変化
実際に起こる体調の変化は以下のものになります。
- ふらつき・めまい・耳鳴り
- 吐き気・消化不良
- 刺激に対する過敏症
- 筋力低下・姿勢不良
- 動揺の増加・バランス低下
- 視覚の乱れ
慢性疲労症候群は血液検査や画像検査では判断がつかないため
病院でも異常なしと判断されるケースは多々あります。
実際に上記症状が現れていても
検査結果は異常がないと言われたご経験がある方は
多いのではないでしょうか。
・感情の変化
慢性疲労症候群は感情にも変化を起こします
- 感情の起伏が激しい
- 孤独感・不安
- 過剰活動(躁状態)
- うつ・意欲の低下
- 幸福感の低下
- 忍耐力の低下
慢性疲労症候群以外でも上記のような感情の変化は起こりますが
背景には慢性疲労症候群に罹患していることが原因の場合もあります。
・睡眠の変化
慢性疲労症候群に罹患してしまう原因のひとつに
リカバリー(休息)が取れていないということがありますが
罹患することで睡眠に変化を及ぼします。
- 入眠不全
- 中途覚醒
- 睡眠習慣の変化
- 日中の眠気
- 悪夢
- いびき・無呼吸
身体を休めることにおいて最も重要なことは質の良い睡眠をとることです。
慢性的に起こる疲労症状があるのにも関わらず
寝れないということは本当につらいことだと思います。
慢性疲労症候群の治療方法
慢性疲労症候群の治療法や予防法はいまだに確率されていませんが
下記の治療が効果的ではないかとされています。
・抗酸化療法(多量のビタミンC、CoQ10など)
・免疫賦活療法(漢方薬など)
・向精神薬(抗うつ薬、抗不安薬など)
・精神療法(認知行動療法)
・3種類のリカバリー
①生理的な回復
②組織的な再生
③精神的な回復
特に太字で記載させていただいた
3種のリカバリーが非常に重要となります。
この3種のリカバリーのために行うべきことが感覚の遮断です。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、などの感覚を極力減少させることが重要となります。
新型コロナウイルスの際に特にヨーロッパのスポーツ選手の間で
慢性疲労症候群に罹患する選手が多かったのですが
これは新型コロナウイルスに罹患し、味覚や嗅覚に異常をきたすことで
それ以外の視覚や、聴覚、触覚といった他の感覚器に過度に負荷が加わった
結果だと考えられています。
それだけ感覚器を過度に使用してしまうことは身体に悪影響を及ぼします。
感覚器の遮断として行うべきこと
・デジタル機器の使用時間の制限
・強い光(照明や日光)を受ける時間の制限
・大きい音を聞く時間の制限
・刺激の強い映像や音楽に触れる時間の制限
・濃い味付けや、刺激物を摂取する時間の制限
上記の制限が必要となります。
最も効果的なのは真っ暗な空間での瞑想と言われております。
またリラクゼーションも有効ではないかと言われております。
HANAReでは光や音などを制限した空間で
心地よい刺激のドライヘッドスパを行っておりますが
もともとは慢性疲労症候群や慢性的な不調を抱えている方に対して
リカバリー(良い休息)が取れるための施設を
作りたいという思いから出来た施設になります。
慢性疲労症候群でお悩みの方や
ご自身が抱えている症状が慢性疲労症候群に
該当する方は是非一度HANAReにご相談ください。