台風や雨の日の体調不良
明日は関東地方に台風が上陸する予報となっております。
9月、10月は梅雨の時期と併せて最も自律神経が乱れやすい
季節となっております。
雨の日や台風の前後で体調を
崩される方も多いのではないでしょうか。
最近では気象病や天気痛などという言葉も普及してきて
雨の日や台風の日に体調が悪くなるメカニズムも
かなり解明されてきました。
今回はこのメカニズムについて
簡単に説明していきたいと思います。
雨の日に多い体調不良(気象病)の症状
気象病による体調不良は下記のものに代表されます
・頭痛
・倦怠感
・だるさ
・めまい
・耳鳴り
・気分の落ち込み
・関節痛
・腹痛
・眠気
これらの症状は天気(気圧、温度、湿度)の影響で
自律神経が乱れることによって
発症すると考えられています。
天気で自律神経が乱れるメカニズム
天気の影響で自律神経が乱れる原因や
痛みを感じるメカニズムについて
説明していきたいと思います。
天気の中でも特に自律神経に影響を及ぼしやすいのが
気圧の変化によるものです。
基本的には気圧が下がると人の身体には
負担になることが多く(台風は爆弾低気圧)
体のある部位が低気圧をキャッチすることで
身体には様々な反応が起こります。
その部位は耳です。
耳の中の内耳という器官が気圧のセンサーとなっており
脳や神経に情報を伝える役割をしています。
内耳の気圧センサーが感知することで
視床下部という自律神経の大元の部分に
その情報を伝えます。
視床下部はそれにより交感神経系の興奮を高め
結果として身体には様々な影響を及ぼします。
特に交感神経が興奮することで
ノルアドレナリンというホルモンが血中に放出されます。
このノルアドレナリンは侵害受容器と呼ばれる
痛みを感じるセンサーのような場所を興奮させたり
血管を収縮させてしまいます。
これだけでも痛みを感じる要因となりますが
さらに悪循環は続いてしまい
副腎髄質というストレスなどを感じた際に
働く臓器にまで影響を与えてしまい
副腎髄質からアドレナリンという物質が分泌
されてしまいます。
アドレナリンは痛みを感じる神経などを刺激
するような働きを持っているため
やはり痛みなどが感じやすくなってしまいます。
雨の日に古傷が痛むご経験や
お話を耳にされたことがあるかと思いますが
全く同じメカニズムとなっております。
異常が天気の影響で自律神経が乱れたり
痛みや体調不良を感じるメカニズムとなっております。
気象病のセルフケアは難しい
最後に気象病についてのセルフケアについて
ご説明をしていきたいと思います。
気象病のセルフケアは出ている症状に対してのものではなく
自律神経に対してのセルフケアが重要となります。
この自律神経に対してのセルフケアが実は非常に難しく
自律神経に対していいとされる行いはいくつかありますが
今回は実際に論文ベースで効果があるとされている
方法を2つ記載いたします。
①起床時に冷たい水で顔を洗う
②起床時に15分以内に5分以上朝日を浴びる
上記が実際に論文ベースで自律神経に対して
効果があるとされている方法になります。
実際には症状が現れている際に行う行動ではなく
症状が起こらないために日頃から行う行動と
なっております。
そのため気象病(自律神経)に対しての
セルフケアは難しいと言えます。
HANAReは睡眠をコンセプトとした店舗となっておりますが
行っているのは医学的に根拠のある
自律神経に対しての介入となっております。
もし、雨の日や台風前後による体調不良や
自律神経の不調でお悩みの方が
いらっしゃいましたら一度HANAReに
ご相談くださいますと幸いです。