子供の睡眠不足について
日本の子供は世界的に見ても睡眠時間が短く、その影響は幼い子供たちにも影響しています。
小学校6年生の推奨睡眠時間は9~12時間とされていますがある調査では95%の児童がそれよりも短いことが判明し、高校3年生の27%は6時間未満の睡眠時間しか得られていないことがわかりました。
子供の睡眠不足はどのような影響を招くと思いますか?
今回は子供の睡眠不足が招く弊害について解説いたします。

子供の睡眠と脳の発達とイライラ
子供の睡眠不足はかねてから学業の遅れを招くと言われており実際に様々な研究において立証されています。
その他、肥満、注意欠如・多動性障害(ADHD)との関連性があるといわれて言われています。
三角形模写が出来ない5歳児の多くが夜型の生活が多く生活が不規則であることや
睡眠・覚醒リズムが不整な幼児は三角形模写が出来ないリスクが5.9%高まることが報告されています。
また、三角形がを描けない子どもは攻撃性のある情動や姿勢の問題との関連性も見いだされています。
不規則な生活リズムが幼児の脳の発達に影響を与えることがわかってきており小学生1万5千人を調査した研究では学生の65.7%が授業中に眠気やイライラ感を訴えており、授業中の眠気は夜間型、朝食欠食、イライラ感、学校の楽しさの欠如、イライラ感は夜間型、授業中の眠気と強く関連することがわかっています。
興味深いことに小学2年生(3844人)では『夜の9時までに就寝』『9時間以上の睡眠時間』『毎朝、朝食を食べる』の全てを満たす生徒の94%が授業中の眠気やイライラがなく、学校が楽しいと回答しており、全てに該当しない生徒の58%が眠気やイライラがあり学校が楽しくないと回答していることです。
睡眠不足や悪化は、日中の眠気はもちろんのこと感情コントロールなどの前頭葉機能とも関係します。
睡眠には脳を休息させる役割がありますが、人の前頭葉は他の動物よりも発達しており、人間が人間らしくあるための機能を支えています。睡眠が不足するとこの前頭葉の機能が低下し創造性、意欲・やる気の他に人の気持ちを思いやることや自分の気持ちをコントロールすることが苦手になり人間関係にも影響を与えてしまいます。

適切な睡眠時間
上記の研究とは別の研究で朝の7時に起床する場合、小学4年生は遅くても午後9時30分、小学6年生では遅くても午後10時30分までに就寝することが授業中の眠気やイライラ感の軽減に有効であると示されています。
子供の睡眠時間の問題は家庭の環境にも作用されるため、親が上記の時間に子供が寝れるような環境作りをしてあげましょう。
HANAReは中学校受験をされる方が多い文京区の茗荷谷にあります睡眠をコンセプトとしたサロンです。
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