CBDオイルと睡眠の関係
日本人の睡眠時間は男女ともに8時間以下と世界の中でも睡眠時間の短い国となっています。
睡眠時間が短かったとしても、日中の生活に支障がなければ不眠症ではなく大きな問題はありません。
しかし、睡眠時間が6時間未満で日中、眠気を感じたという人の割合も現在、非常に多くなっています。
睡眠不足は、日中の眠気だけでなく集中力・意欲の低下、疲れやすさ、記憶力の減退などといった精神機能の低下を引き起こします。
また、慢性的に睡眠不足や睡眠障害(寝付きの悪さや眠りの浅さなど)が続いた場合、体内のホルモン分泌や自律神経のバランスにも影響を与え、糖尿病や高血圧、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症などの心臓病)といった生活習慣病にかかるリスクも高くなります。
寝付きの悪さや夜中に目が覚めてしまうなどの睡眠障害が1ヵ月以上続き、日中に集中力低下や体のだるさなどの不調を自覚する状態のことを不眠症と言い、ストレスや生活習慣の乱れなど引き起こす原因は様々です。
不眠症を改善し睡眠の質を高めることは、日中のパフォーマンス向上だけでなく生活習慣病の予防にもなり、心身の健康にとって大きなメリットがあります。
今回は、CBDオイルが、不眠症や睡眠の質改善に効果的な理由について説明します。
CBDとは、カンナビジオールの略語で、70~100種類あるカンナビノイドのうちの1つになります。人の身体にはエンドカンナビノイドシステム(ECS)というホメオスタシス(恒常性)を調節する役割があり、身体全体のバランスの状態を制御しています。ECSは主に気分、記憶、免疫システム、痛みの伝達、炎症反応の制御とバランスをつかさどり、CBDはそのサポートをする役割があります。CBDのサポートにより身体を最適な状態に戻してくれるのです。
不眠の原因として、ストレスや不安、緊張などがあります。
CBDには、リラックス作用やストレス軽減効果が認められているため、これらの症状を緩和して眠りをサポートする働きが期待されています。
2019年に発表されたアメリカの研究によると、CBDの投与を行ったところ、1ヵ月という短い期間で79.2%の被験者が不安の軽減を自覚し、66.7%の不眠が軽減したと報告されています。
また、CBDには痛みを和らげる作用もあるため、体の慢性的な痛みによる不眠にも効果が期待できます。
睡眠には、自律神経が大きく関わります。
ストレスや緊張、自律神経の乱れなどによって睡眠時に交感神経が優位になってしまうと、脳や体がリラックスできず不眠や睡眠障害を起こしやすくなります。
CBDは、体内のホルモン分泌に作用して、副交感神経を優位にさせる働きがあることが分かっており、CBDによってエンド・カンナビノイド・システム(ECS)のバランスが整うことで、自律神経の乱れも整いやすくなります。
CBDは、睡眠改善だけではなく、リラックス作用やストレス緩和、慢性的な痛みの軽減、皮膚に対する抗炎症・抗酸化作用など様々な効果に期待ができます。
痛みに関しては、頭痛や生理痛、PMS(月経前症候群)などにも効果があると言われており、睡眠に対する悩みだけでなく、心身の多くの不調や悩みに対応できることは大きなメリットでもあると思います。